
何年か前、アニメ映画のための和西翻訳を頼まれました。ここまで普通に聞こえるかもしれませんけど、映画のスペイン語版のためではなくて、日本で上映される日本語版のためでした。日本で公開されるアニメに私の翻訳が活かされる初めての瞬間でしたが、それはあまり目立たないところです。

映画は2011年10月1日に公開されたとある飛空士への追憶です。犬村小六先生の2008年2月19日に発売された同名の小説が原作です。恋と戦争のお話で、映画は特に万人に楽しめる形となっています。

この話に登場するファンタジーの世界には20世紀の前半をベースにしている王国があって、言語はスペイン語だそうです。ですから、映画に登場する物の中にスペイン語で書かれているものがいくつかあります。そして、映画の製作に関わった皆さんは細かいところにこだわられて、その翻訳を自動翻訳に頼らず翻訳家に依頼されました。

この映画をご覧になられた方の中でスペイン語に気付いた人は少なかったと思いますし、この上の写真の手紙のように小さく写っていて読めない物もありました。それでも、こういう細かいところのおかげで印象深くなる作品が多いと思います。
ちなみに、犬村小六先生はずっと続編を書かれています。今年、最初の続編のとある飛空士への恋歌のTVアニメ化が公開されています。
このファンタジーの世界を作るために、スペインの文化と歴史を参考にされてことは個人的に嬉しかったです。
「聞くスペイン語」の反響のおかげか、NHKの「テレビでスペイン語」に出演しないかと声をかけていただきました。

結果として、今年度のほとんどの番組にミニコーナーの枠でマジと僕が出ることになりました。NHKが出版する「テレビでスペイン語」のテキストにも写真が載っています。

最近いい機会をいただくことが多くて嬉しいです。これからもいろいろな人に出会いながら新しいことに挑戦していきたいと思います。ちなみに日本にいる皆さん、もしよろしければ木曜日の12:00か22:25からNHKの教育テレビをぜひご覧下さい。
今月「バイオハザード〜マルハワデザイア〜」というマンガがいろんな国で同時に発売されています。Darumaという翻訳会社のおかげで、スペイン語版の翻訳は僕が担当させてもらいました。スペイン語版を出版するのはEDT(旧Glénat)です。
普通は単行本をもとに翻訳しますが、今回の翻訳中はまだ単行本が日本でも発売されていなかったので、Darumaにとっても初めての試みになったと思います。作品が連載中の週刊少年チャンピオンにもまだ掲載されていない状態で翻訳の作業を進めてきました。

- スペイン語タイトル: Resident Evil: Marhawa Desire
- 日本語タイトル: バイオハザード〜マルハワデザイア〜
- 漫画: 芹沢直樹
- 原作: CAPCOM
- 形式: 176 ページ, 130×183 mm
- ISBN: 978-84-9947-467-0
- 価格: 8,95€
個人的にゲームもマンガも大好きですから、スペインの皆さんにこの作品を届けることに協力できて嬉しいです。作品自体も面白かったので、バイオハザードのファンには是非読んでみてほしいです。ゲームでも観られるハリウッドのスリラー映画みたいな雰囲気がよくでていると思います。
マジという友達と2人で毎週スペイン語会話をテーマにした動画のポッドキャストを配信しています。そんな「聞くスペイン語」ですが、1回も休まずに3周年を迎えました。
この3年間の間、全ての動画を合わせるとダウンロードの回数が180万回を超えています。しかも、YouTubeでの再生回数は含めていません。平均して、動画1本が12,000回以上ダウンロードされています。
受信してくれている皆さん、応援してくれている皆さん、ありがとうございます!「聞くスペイン語」は僕たちにとって嬉しいことばかりです。皆さんに嬉しいサプライズも、近々発表したいと思います。
5月20日、「スペイン内戦後の女性」について福岡の語学学校La Academiaでお話ししました。主催は福岡スペイン友好協会でした。

ほぼ2時間の間、日本語でフランコ独裁のころの女性の立場についてお話ししました。一般的なところから女性に関した細かい史実まで。楽しい会話できましたし、僕にとっても勉強になりました。
こちらは目次として用意した資料です。当時の環境について想像が付きやすいように写真も添付しています。ダウンロードはこちら: スペイン内戦後の女性.pdf.
目次
- スペイン内戦以前の出来事
- スペイン内戦
- 圧力
- 女性の権利
- ファランヘ党と女子部
- カトリック教会
- 当時の精神と道徳:家庭の天使としての女性
参加者と主催の皆さん、本当にありがとうございました。また近いうちにお話しできれば嬉しいです。
Layersというバルセロナにある会社の、Google Chromeアプリケーションpersona/の日本語版のローカライゼーション(翻訳など)を担当しました。

Twitter、FacebookやRSSフィードの情報を心地よく、使いやすく観覧するためのアプリです。アプリは無料で、すぐインストールできますので、もし興味があれば使ってみませんか?Chromeからこのリンクを使ってください。
追記:iPad用のpersona/もインストールできますが、今のところは英語のみで使えるそうです。
今年のバルセロナマンガフェアで、プラネタデアゴスティーニコミックスがロードス島戦記 灰色の魔女のスペイン語版を発売した。日本のファンタジー小説の先駆けのマンガ化。
翻訳はDarumaという会社に任されて、私が担当しました。全ての台詞や擬音語を翻訳した後、マルク・ベルナベさんの校正とDarumaの皆さんのおかげでいいもができたと思います。

こういうジャンルに興味を持っているのであれば、中学生ぐらいから楽しめる作品だと思います。
マンガをいっぱい読みますが、この世界で仕事をしたことがなかったので、すごくいい経験になりました。これもスペインと日本の間のコミュニケーションと理解が深くなってほしいという目標に、近づく仕事だと思います。
ここ何年前から、福岡県の私立学校筑陽学園の緊急メッセージサービスを担当してきました。全てが登録・解除しやすいように、携帯で使いやすいように作っています。

恐ろしい地震が起きたとき、語学研修でニュージーランドに行っていた筑陽学園の生徒がいました。その全員は無事に避難されて、無事帰国できました。僕が学校に頼まれているお仕事は緊急のときにしか使われないサービスですから、メールが来ないときこそ安心です。でも地震のときに保護者を安心させるために使われて凄く嬉しかったです。
アレハンドロ・クレマデス・ロカモラ(屋号:アレクレム)のサービスや作品